1956年に発売したRAMAC350 DiskStorageから現在のHDDの歴史が始まったと言われる老舗メーカー。以降、長らくHDD技術の先導役を務め、一般的なアルミニウム合金以外では唯一実用化されたガラス製プラッタを用いたHDDを開発したことでも知られる(イメージに反し、耐衝撃性ではアルミ合金より優れていた)。日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)の項を参照。 エプソン SCSIハードディスクドライブメーカーとして、国産パソコン内蔵用にOEM提供していた。国産パソコン市場がPC/AT互換機により一掃されてしまったことにより、ハードディスクドライブ事業から撤退。後にセイコーと合併しプリンタ事業・電子デバイス事業に専念する。 日本ビクター 1990年前後より2.5インチHDD等小型HDDを生産していた。HDD事業撤退後もプラッタ用モーターの製造販売をJVCブランドで行っていたが、現在では事業を会社分割し、売却された。 CD-ROM(シーディーロム、Compact Disc Read Only Memory、JIS X 6281-1992、ISO/IEC 10149:1989)は、コンピュータやゲーム機などで取り扱うデータが記録されているコンパクトディスクのこと。 CD-ROMはもともとCDがそうであるように、プレス費が比較的安値で、主に製品等の大量配布用に作られた読込み専用のメディアである。規格書Yellow Book(イエローブック)によりライセンスされている。CD-ROMのフォーマットには、標準的なISO 9660などがある。 CD-ROMを拡張したものにCD-ROM XA、CD-i、CD-RAM(早くに消滅)、GD-ROMなどがある。 CDの1トラック分にデータが記録されている。他のトラックには通常のCDプレイヤーで聴ける音が記録されている場合もある (CD-DA) 。 主にパソコンやゲーム機(CD-ROMプレイヤー)で利用されているが、ゲーム機用のCD-ROMはコピー防止のため機種独自のフォーマットが使われている場合が多い。 規格発表当時は誤り訂正が重視され容量は540MBが限度とされたが、後にドライブ装置の読み取り技術の進歩により650 - 700MB程度まで記録できる製品が主流となり、現在ではさらに容量を確保したCD-ROM製品もある。 大容量CD-ROMは、一般的なCD-Rドライブでの記録可能容量を上回る(ダミーの)データを記録しておくことで、容易なコピーを防ごうとする意図で用いられている場合が多かった。(単に容量が必要なだけであれば、複数枚のメディアに記録すれば良いからである) 1990年代半ば頃までは、標準的なハードディスク(当時、300 - 500MB程度)よりも多くのデータを格納できた。 ISO9660フォーマットでは1セクタ2Kバイト単位でファイルを収容できる。対して、当時CD-ROM1枚分に相当する容量のハードディスクドライブの容量 540Mバイトでは32セクタ16Kバイト単位でファイルを記録するため、CD-ROMのファイル充填効率はハードディスクドライブより8倍以上優れておりより多くのファイルを収容できた。 読み取り速度(読み込み速度、読み出し速度などとも呼ばれる)は初期には音楽用CDと同じ(1倍速、等速と呼ばれ、150キロバイト/秒の転送速度)であったが、次第に2倍速、4倍速と高速化し、2006年末では52倍速までに高速化した。しかし、CD-ROMの材質として一般的なポリカーボネートの物性上、これ以上高速で回転させるとディスクが変形・破壊されてしまう。ディスクの品質や保管状況によっては、48倍速程度の読み取りでも破壊に至った例がネット上で報告されている。CD-ROMの読み取り速度は既に工学的な限界を迎えている。48倍速時ではディスクの回転速度が650km/hにも達するからである。これ以上の速度を望むならば、より記録密度の高い媒体(DVDなどの上位規格)を選択する他ない。もっとも、回転速度の上限は同じなので、DVDの読み取り速度もすでに頭打ちである。 CD-ROMの読み取り速度とそれに対する一秒あたりの最大データ読み取り容量は以下の通りである。ケンウッドは独自方式で72倍読み込みできる製品を販売した。 電子媒体(記録メディア、データメディアとも)は、映像機器や音響機器での映像や音楽の記録再生や、電子計算機(コンピュータ)での情報処理に使用する記録媒体の総称。コンピュータで扱う情報については、記録内容は全てデジタルデータである、という特徴がある一方、映像機器や音響機器においては、アナログ方式で記録再生されるものもある。また、かつては磁気テープ(ビデオテープやコンパクトカセットなど)が主流であったが、投資信託 は FDや CD-ROM、DVD-ROM、BD-ROMなど、ディスク形状のものが主流になりつつある。 狭義の電子媒体は、主としてリムーバブルメディアの事を言う。 広義の電子媒体は、主記憶装置(メモリー)以外の記憶装置(すなわち補助記憶装置)に使用されている媒体を指す。また、記憶媒体、記録媒体、ストレージとも言う。 さらに広義の概念としては、インターネットなどでファイルを伝達する場合に、プロトコルであるHTTPやFTPを「電子媒体」の概念に含める場合もある。 広告などで折込チラシや新聞広告を「紙媒体」と言うのに対し、Webやメールなどを活用した広告を「電子媒体」と呼ぶ場合がある。製本された資料などをPDFなどのデータに変換したものも「電子媒体」と呼ぶこともある。 本項目では1の狭義の電子媒体について記述する。その余の電子媒体に関しては上述の各項目を参照のこと。 2008年現在、広く使われている電子媒体のうち、主な物を以下に列挙する。 磁気テープ:ポリエステルなどの樹脂で作られたテープに磁性体を塗布して、映像や音楽、コンピュータのプログラムやデータなどを磁気記録するもの。ランダムアクセス性能に劣るという欠点がある。 DDS(デジタル・データ・ストレージ):DAT技術を利用した大容量補助記憶装置。業務用に使われる。 磁気ディスク ハードディスクドライブ(HDD):アルミニウム(過去にガラスのものもあった)の円盤に磁性体を塗布して、映像や音楽、コンピュータのプログラムやデータなどを磁気記録するもの。きわめて大量のデータを保存することができ、2008年現在の最大容量は3.5インチサイズの単一HDDで1テラバイトを超えている。容量当たりの単価が安価であり、アクセススピードにも優れていることからパーソナルコンピュータ・サーバなどのコンピュータに広く使われているほか、最新鋭のデジタルAV機器には、標準で搭載されている製品が多い。信頼性が比較的低いという欠点があり、業務用機器ではRAIDなどで危険分散をはかっている。 フロッピーディスク(FD):薄い資産運用 円盤に磁性体を塗布して、データを磁気記録するもの。フラッシュメモリや記録型光ディスクに置き換えられつつある。 光ディスク コンパクトディスク(CD) CD-DA:コンパクトディスクにデジタル音声データを収める規格。 CD-ROM:CDに音声データだけではなく、様々なコンテンツを収録出来るようにしたもの。読み出し専用。 CD-R:ユーザが内容を書き込む事が出来るCD。いったん書き込んだ内容そのものは、基本的には変更できない。ファイナライズ処理をする事で、上記のCD-ROMとなるため、多くの機器での読み出しが可能になる。 CD-RW:ユーザが内容を書き込む事が出来るCD。CD-Rと違い、書き込んだ内容を変更したり、フォーマットして消去できる。 DVD(デジタル多目的ディスク) DVD-Video:DVDに映像、音声、字幕などを収める規格。 DVD-ROM:DVDに動画データだけではなく、様々なコンテンツを収録出来るようにしたもの。読み出し専用。 DVD-R:ユーザが内容を書き込む事が出来るDVD。いったん書き込んだ内容そのものは、基本的には変更できない。DVD+Rは、規格が異なるが同様のメディアである。いずれも、ファイナライズ処理をする事で、上記のDVD-ROMとなるため、多くの機器での読み出しが可能になる。 DVD-RW:ユーザが内容を書き込む事が出来るDVD。DVD-Rと違い、書き込んだ内容を変更したり、フォーマットして消去できる。DVD+RWは、規格が異なるが同様のメディアである。 DVD-RAM:ユーザが内容を書き込む事が出来るDVD。DVD-RWと違い、ランダムアクセスを重視し、書き換え可能回数(書き換え寿命)も長い。また、書き換えに専用のアプリケーションを必要としない事が多い(ただし、外国為替証拠金取引 の組み込みは必要な事が多い)。 Blu-ray Disc(ブルーレイディスク、BD):大きさについては、CD、DVDと同じであるが、ディスクの多層化により200GB程度の大容量化が可能となった。主に高精細度テレビジョン放送動画データの保存に使用される。CD、DVDと同様に書き込み可能な規格も策定されている(BD-R、BR-RE)。 レーザーディスク(LD):直径30センチの両面書き込み可能なディスクで、最大2時間の映像を記録することが可能である。しかし、一般家庭での書き込みが不能で読み取り専用、材料の劣化が早い、などの問題点が多く、2007年3月にディスクの製造は終了した。 光磁気ディスク(MO):耐久性にすぐれ、寿命が非常に長い記録技術。書き換えに専用のアプリケーションを必要としない事が多い。 ミニディスク(MD):ソニーが開発した小型の光磁気ディスクで、ATRAC方式で記録再生される。音楽録音用メディアとして日本では広く普及しているが、海外ではあまり使われない。データ記録に使われることもある(MD DATA)。 フラッシュメモリ フラッシュディスク(SSD:Solid State Drive):入出力をハードディスクドライブと同等の規格(シリアルATAなど)にしたフラッシュメモリで、コンピュータの起動ディスクとして使用可能な記録媒体。駆動部がないためシーク時間がきわめて短く、高速なランダムアクセスができる。HDDに比べ消費電力が低く、振動や衝撃には格段に耐久性があるため、ノートパソコンなどの携帯機器では記録媒体として期待されている。 メモリーカード:薄型でカードのような外見をもつ。デジタルカメラや携帯電話でよく使われている。メモリーカードを使うタイプのカムコーダやデジタルオーディオプレーヤーもある。 USBメモリ:USBポートを用いてデータを転送する、手軽な補助記憶装置。