そのため一般的な使用においては、売却・廃棄をする際は市販またはフリーウェアの消去ソフトで完全消去すると良い。またハードディスクドライブ自体が故障してデータ消去できない場合でも、故障箇所によっては修理によってデータ漏洩する危険がある。また、火災や電子レンジなどで外見上破壊されているようにしても、ハードディスクの復旧は特殊な復旧機材を所有する業者に依頼すれば復旧可能であり、例としてコロンビア号空中分解事故でスペースシャトルコロンビア号に搭載されていたハードディスクのデータをNASAがアメリカのハードディスク復旧業者に依頼し、中身のデータをほぼ復旧したという事例がある。 この場合には、ハードディスクドライブを物理的にも完全に不可能なまでに破壊する方法が確実である(コンピュータの故障の場合は、他のコンピュータに繋いで完全消去)。物理的に破壊するには、ハードディスクドライブ本体の隙間にドライバーなどを差し込んで本体をこじ開けて、中のプラッタを物理的に破壊する。現行のプラッタは強化ガラス製であるため、粉々に破壊する事が出来る。アルミ合金製の場合は、表面に満遍なく傷を付けるか、金ばさみで切断する等するとよい。外付けの場合は外装のボディを壊すと中に内蔵用のハードディスクと同じようなドライブが出てくる。一番簡易的な方法としては、粉砕器などを利用して完全に粉砕することである。 またデータを暗号化しておけば、たとえデータを復元されても、復元されたデータが暗号化されているので安全である(盗難時にも有効)。ただこの場合でも、念のため完全消去することが薦められる。 年率40%で記録密度が向上している。1.8インチHDDは耐衝撃性、消費電力の優れたフラッシュメモリ(Flash SSD)に置き換えられる可能性が高い。2009年ごろからディスクリート・トラック媒体が導入される見通しである。しかし、高密度化の障害となっている熱揺らぎの問題を解決するものでない。他にビット・パターンド媒体、熱アシスト記録等の導入が検討されている。 富士通 サーバ向け3.5インチ型とモバイル向け2.5インチ型のメーカー。2001年まではデスクトップ向け3.5インチ型も製造しており、当時日本で唯一の総合HDDメーカーだった。しかし激しい価格競争で採算性が悪化したデスクトップ向け3.5インチ型(IDE)から撤退、採算が良く成長市場であるサーバ向け(SCSI)とモバイル向け2.5インチに特化した。このため、富士通がHDD事業から撤退したとの誤解が今でも散見されているが2005年にはサーバ向け3.5インチ、モバイル向け2.5インチで、それぞれ20%台のシェアで2位を保持する日本最大のHDDメーカである。主要部品である磁気ヘッド、プラッタ(ディスク)を自社で製造する数少ないメーカーである。但し、近年激化した価格競争によりused trucks for sale になっているといわれている。その為、ウェスタン・デジタル (Western Digital)へ売却するとの一部報道があったが富士通側は交渉している中の一社にすぎず売却か自主再建かを見極めるとのコメントをだした。 シーゲイト (Seagate) 最大手のHDD専業メーカーで、3.5インチ型を主力とする。2005年暮れに当時の有力メーカーMaxtor(3.5インチ型のサーバ向け・デスクトップ向け共に3位)を19億ドルで買収、両社合わせると2005年はデスクトップ向け3.5インチ型で40%超、サーバ向け3.5インチ型では66%を占めた。2003年からはモバイル向け2.5インチにも再参入し、総合HDDメーカに返り咲いている。 日立グローバルストレージテクノロジーズ (Hitachi Global Storage Technologies) 略称HGST。2003年1月に日立製作所とIBMのHDD事業部門が統合して誕生した総合HDDメーカー。日立も古くからSCSIを中心にHDDを製造していたが全体からすると微々たる量で、経営主体は日立であるが、実質的に旧IBMと言える。IBMが保持していた50%超のシェアを受け継いでモバイル向け2.5インチ型ではトップシェアを維持しているが、2003年の統合当時61%あったシェアを現在では25%以下に落としている。1.8インチモデルは生産撤退を表明。赤字経営が続き、事業譲渡計画がいくつかあったが、現在は自主再建を目指し、2008年には営業黒字を発表。3.5インチ型はMFPやDVRなど日本製電化製品でおおきなシェアをもつ。 ウェスタン・デジタル (Western Digital) デスクトップ向け3.5インチ型及びモバイル向け2.5インチ型を扱うメーカー。サーバ向け(SCSI)のラインナップは以前はあったが、現在は無く、近年の技術面でのリーダーシップではSeagateや旧Maxtor、旧IBM(現HGST)などの他の競合メーカーに譲っているが、ATAコントローラーの開発者であり、現在でもシリアルATAでは唯一1万回転のHDDとしてRaptorシリーズを販売している。2005年はデスクトップ向け3.5インチ型で旧Maxtorを抜いてシェア2位(約20%)に浮上した。 東芝 モバイル向け専業メーカー、小型化技術に定評がある。モバイル向け1.8インチモデルは日立や富士通の撤退によりサムスン電子と2分する状態。モバイル向け2.5インチでは富士通、HGST(IBM)と共に三強の一角を占めていたが、2007年は4位に甘んじている。 サムスン電子 (Samsung Electronics) ハードディスク分野では2001年頃から参入した新興メーカーと思われているが、製品として1992年頃にIDEのHDDを出荷している。ノウハウが少なく、ヘッドやプラッタなどの基幹部品を外部から購入しており、パフォーマンスや品質面で他社から大きく遅れをとっている。このため性能面、品質面よりも価格面での攻勢を行っており、デスクトップ向け3.5インチ型と2.5インチ型で同様の戦術を取るWDと競合しているが、品質面への不安感からか、自社サムスン電子を含めたメーカー製パソコンの内蔵用として採用されることはほとんどないといわれている。品質面への期待が比較的緩やかな外付けHDD製品で比較的多く使われており、日本ではアイ・オー・データ機器やバッファローなどが採用している。最近のモデルでは不良率がused truck for sale に改善されていると言われており、エプソンダイレクトなど一部ノートPC等で内蔵用として採用されている。 パナソニックused truck エレクトロニクス(旧松下寿電子工業) 1994年から2002年までは旧Quantum社のOEM生産を一手に担っていた量産メーカー。一時HDDの生産が途絶したが、2003年に東芝と技術提携し、現在は東芝ブランドの2.5インチや1.8インチなど小型HDDの生産を行っている。ライナーの技術開発ではIBMが撤退した現在世界トップレベルにあり、メーカ各社にライナーのレシピをライセンス提供している。自社製ハードディスクドライブ開発は行っていない。 また、時折マスコミが「世界最大容量のハードディスクを製造開始」等と報じることのある昭和電工はハードディスク、つまりガラス製のプラッタを製造するメーカーであり、完成品としてのハードディスクドライブは生産していない。プラッタの生産は昭和電工の他にHOYA社、富士電機が行っている。上記ハードディスクメーカでもガラスプラッタを生産出来るのは、富士通、シーゲート、日立GST、WD(2007年コマグ社を買収)。他社は昭和電工またはHOYAから納入を受けている。(供給安定のため自社生産できるメーカーも購入はしている) ディスクのほかのused trucks としては磁気ヘッド部分においてTDKが大きなシェアをほこる(アルプス電気より製造設備と知的財産権(IP)の譲渡もあった。)シーゲート、日立GSTなどは自社生産もおこなっている。垂直磁気記録方式では、従来以上にヘッドとメディアの“すり合わせ”による微調整が重要になるため、自社生産は強みとなる。 また、プラッタを回転させるモーターに関しては、JVCモーター(2008年2月22日に日本ビクターが事業部を会社分割、売却)などがある。 コナー (Conner Peripherals) HDDドライブ等に用いられるIDEインタフェースをコンパック (Compaq) と共に開発したことでも知られる。1996年にシーゲイトに買収された。なお、Conner Technologyは、その後に設立された別企業。 クアンタム (Quantum Corporation) 一時は世界シェア2位に君臨していた有力メーカー。HDD部門が2001年にマックストアと合併され、HDD事業から撤退。ストレージ関連企業としては存続している。 マックストア (Maxtor) 技術力に定評があり、業界のリーダー的な地位にあった有力メーカー。シェア拡大を目指してQuantum社を買収したが、上記シーゲイトの項にあるとおり、2005年にシーゲイトに買収された。ATA100の次世代としてATA133規格の策定を主導し、シーゲイト、ウェスタンデジタルやサムスン電子に採用された。(日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)には当初採用されなかったが、SATA規格HDD登場後に採用され、最終的にほぼ全社に渡って採用された。)